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橋は、対岸への通路、左岸から右岸へ、あるいは右岸から左岸への道の一つでありながら、これらの一般的なあり様とは別に、何か独立した存在感がある。 町や集落を分けて流れる大小の河川と、そこに流れ込む枝のような小川や水路、そして鉄道や交差する道路を跨ぎ架けられた橋。それらは単に点と点、面と面、空間と空間、地域と地域を繋ぎ結ぶ立体の、建築物であるばかりではない。 橋に、真ン中などというものがあるのだろうかと問うた人がいた。果してそこに立つ人は、"真ン中"を通ってその橋を渡り終え、行く先へと向う一つの町に、いくつかのシンボルがあり、暮らす家があり、交う日常の場所があって、それぞれがその町の「顔」であるのだけれど、橋もまた永く町のランドマークであり続けてきたのだといえる。 町が見えてくる、懸橋に立ってみる。 |
14ジューシー庄内・特集号Vol.4(H11.3)より![]() |
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