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特集 庄内の水産


漁を終え、水揚げも終えて・・・
パイオニアと語る
寒鱈漁の醍醐味、それは海上に現われる巨大な鱈の丘を見ること。
寒鱈がやって来た。
寒鱈を食べ尽くす。

寒鱈漁

男たちの仕事場−日本海

 庄内海岸は、県の最北に位置する飛島を除くとおおよそ距離120kmであり、海に接する他の都道府県の中でも鳥取県と並んで最も短い海岸線。南北35kmを埋め尽くした長大な砂浜、庄内砂丘と三崎公園、白山島、弁天島などの岬や奇岩、岩礁が続き美しい景観を誇っている。
 一方、海はこの沿岸を北上する対馬海流(暖流)があって温暖な気候をもたらし、豊富な魚貝類はもちろん、動植物の楽園ともいわれる一大宝庫をなしている。
 庄内の海岸線はまた、日本海に沈む夕陽のビューポイントとしても知られている。その夕陽が水平線の中に没する頃から、茜色の空を背景にして点々と並ぶ漁火が現われる。海の男たちの仕事のあかしが灯っているのである。春のマス漁から始まり、口細ガレイ、タイ、メバル、イカ、そしてハタハタ、寒ダラ漁に至るまで、休む暇なく船を出し漁場と港を往き来する。時には鏡のように静まりかえった日本海へ漕ぎ出し、また鉛色の海と空がせめぎ合う荒波の中を走る男たちが、代々にわたって海の幸のありかを伝えてきたのである。庄内の港々に男たちがしとめた活きのいい季節は次々とやってくる。


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