●
|
新寮403室
|
● |
新寮となって、寮の雰囲気は(やはり)変わった。例えていえば、「白黒写真」から「カラー写真」になったような、そんな感じかな?入ったのは『403室』。北に岩手山が望め手前には農学部の農場が広がる、とても見晴らしのいい部屋だった。農場には、よく‘キジ’が姿を現し、朝夕‘嗄れた’鳴き声をあげていた。また、キジって‘離陸’のとっても下手な鳥だとも知った。(←蛇足。)
同袍寮に入って、初めての‘役員部屋でない’部屋となった。だから、一段と?‘暇’ができた。まず、(新入生の‘Saeki君’のために?)「交歓会」を行った。相手は、‘紅梅寮’の某部屋の住人だった。電車で平泉に行き、『藤原まつり』などを見物した。色々とお話もし、楽しかったのだが、‘お電話’に発展した人はなかった…ですね。 また その頃、Kosyuが熱を入れて?取り組んでいたのが、パイプづくり。(と〜っても固い)バラ科の木の根(ブライヤー)をヤスリで削って作るのだが、‘パイプ作家’もいいなと、思ったりしていた。色々なデザインを考えて、卒業までの間に20本ほど作ったのだが、今手元には2本(と、‘作りかけ’の1本)しか残っていない。なぜ残ってないかというと、‘同級生’の「卒業記念」などで…(ほとんど)やってしまったから…である。 |
|
その他に、(すこし)熱くなった?のが‘川釣り’。盛岡市内には、北上川と(それに合流)する雫石川、中津川と3本の川が流れている。‘その時’は(たまたま)、郊外を流れている「梁川」で、『ニジマス釣り大会』があるということで、‘sinちゃん’と(…チャリで)でかけた。しかし、ニジマス釣りは初めてで、‘釣りの入門書’でエサなど調べ、(値段の安い)‘ソーセージ’(か‘ハム’)を持っていたのだが…、全然…1匹も釣れなかった…のである。(^_^;)…この日は、‘何事も起こらず’すごすごと帰ってきた。(‘sinちゃん’の『Kosyu、少し(地元の魚の)‘調査’が足りなかったな…』との、ご指摘を受けながら…。)
‘リベンジの機会’は、じきに来た。市内の‘ど真ん中’を流れている「中津川」で、『子供釣り大会』が開催されたのである。私は、‘サクラエビ’のパックをひとつ買って、出かけた。(しかし‘sinちゃん’は…もうついてこなかった。)でも、この日はよく釣れた!。‘子供向け’だったので、特別?お腹をすかせたニジマスが放流された…らしいのであるが…。 (再三…)『おとうさんたちは、あまり釣らないでください!』という、主催者側の放送もされていたが、「私は‘おとうさん’ではないよね!」とつぶやきながら、前回の‘うっぷん’を(十分に)はらしたのである。味をしめて次の日も通ったのであるが、(その日も)4、5匹は釣ったように思う。 その後、ルアー釣りにも挑戦した。ルアーは‘スピナー’とか‘スプーン’とか、色々と揃えたりした。スプーンの‘名品?’といわれた「Tobby」なんていう のもあった。どのくらい名品かというと…“Tobby or not Tobby, that is a question.”と、(外国の)メーカーの方がいってたらしい。しかし、『釣りキチ三平』などを読んで、‘研究’したけれど、なかなか‘成果’はあがらなかった。 (岩大の割合と近くを流れている)「北上川」で、よく‘ハヤ’などに挑戦していたが、ある時そこに‘寮の後輩の’Akimoto君が通りかかった。そして、『やらせて!』というので、(竿を) 貸してやった。そしたら…、一発!で…、橙色の‘婚姻色’のついた美しい‘ハヤ’を釣りあげた!のである。その後…、(‘岩洞湖’で、終日竿を振ってたこともあったが)…、その時の(Akimoto君が釣り上げた)‘ハヤ’が、Kosyuの「ルアーフィッシング人生」をとおして…、唯一の‘釣果’となったのである。(^_^;) (ごくたま〜に)‘絵’も描いた。(実は、Kosyuは)高校時代は「吹奏楽部」だったのだが、(こころ密かに)『大学に入学したら‘美術サークル’に入り、油絵を描こう!』と、思っていた。しかし…岩大には、美術サークルも美術部も、なかったのである。(‥、)…でも、その頃‘絵を描き始めて’いたら、Kosyuの人生は、(とっても)変わったような気もする。そして、今考えてみると、‘人生’の中では、いいことも、よくないことにも…色々と‘遭遇’するのだが、その‘色々なこと’って、その時々の‘自分’にとって、‘必要だから’起こるような気がする。なんていうか、いつでも…人って、『いちばんいい‘人生’』に向きあっている、というか…、(その時の‘自分’に)‘必要なもの’って、いつでも『自分のまわりに揃っている』ような、そんな気がするのである。(とても、ことば足らずだが…。) |
|
||
![]() |