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経ヶ蔵山



名瀑十二滝を携えて

深山の四季の楽しみを教える

春秋行楽最高のファミリーコース

 鳥海山の南東に連なる山を、出羽丘陵、また弁慶山地といい400m〜800mほどの山々が入り組んで肩を寄せあっている。その多くに登山道はないが、胎蔵山と、この経ヶ蔵山(470m)にはある。特に経ヶ蔵の道は登り口から山頂、そして反対の道を経て別口へと全てが整備され快適で程よい行程のハイキング・軽登山のコースになっている。春、夏、秋、それぞれの季節に美しい景観を見せてくれる。
 ここもまた古く修験の山であり、さらに歴史を物語る多くの見どころを持っていて、山行を楽しみながら遠くの時代へと思いを馳せるのがいい。
 登山道は整備されているとはいえ、所々に険しさを見せる道あり、大岩や岩くぐりがあり、ヤセ尾根をつたう道がある。ブナやミズナラ、雑木の深いもりが全山を覆う。山頂に東屋があって、眺望は大きくひらけ、足元に長く一本の道とその向こうに庄内平野、そして日本海が見える。
 低山ではあっても得がたい自然と歴史の足跡をいだいている経ヶ蔵山は、一日をたっぷりと費やして味わうに十分なハイキングファミリーコースのベストセラーといえる。
 経ヶ蔵山への道は広い2つのコースがあり、ドライブを楽しむだけで爽やかでのどかな時間を過ごすことができそうである。

 


[参考コース・所要時間]
円能寺口(JR酒田駅−平田総合支所−円能寺/バス50分※復路は、岩代−平田総合支所−JR酒田駅/バス50分/車の場合は、JR砂越駅−円能寺林道終点/30分)
林道終点(35分→)猿渡りノ蔵(35分→)山頂(50分→)十二滝(20分→)岩代バス停


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