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以東岳



 以東岳を最北におき、南北60km、東西30kmの大山塊を形成する朝日連峰は二億年以前に海上に現れたといわれる隆起山塊である。火山の爆発によってできた月山などの女性的な山容に対し、朝日・飯豊連峰は海底からせり上ってきた花崗岩の男性的な重厚さを特徴としている。隆起を重ねて現在の高さに至る間に、長く風雨によって侵蝕され山肌が深く削られV字の谷が刻み込まれた。
 山麓から急峻な登りとなって登山者を苦しませ、息もつかせぬ道が続く山群であるが、稜線に登りきればゆるやかな起伏をつらねたのびやかな主脈になり、以東岳から、寒江山、竜門山、西朝日岳、そして主峰大朝日岳、小朝日岳などを経て、いで湯の山里に至る延々15km高山縦走路となる。ここは太古の道である。



●大鳥池


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