TOP BACK NEXT
以東岳



美しい原始、朝日連峰の

北端を占める堂々の山

 朝日連峰縦走路の起点として、または終点のピークとして、多くのアルピニストにその名を知られている以東岳。庄内地方の最奥にあって、連峰の主峰朝日岳から12kmを隔て、壮大なボリュームと存在感を示している。
 標高1771mと、決して高くはない山でありながら著名であるのは、ひとえにその質量感にあるといっていい。
 米どころ庄内平野を潤す赤川の源流、大鳥川から更に、支流東大鳥川に添って分け入れば、いくつもの渓流と美しいブナ林が迎える以東岳への道。
 原生林の中をゆっくりと足を運び、最後のつづれ折りの小径を経て、標高1000mにある湖、大鳥池に着く。満々と水をたたえた大鳥池は山小屋とキャンプサイト、池周辺の散策路、釣場もあって、家族で一日を楽しみ大自然を深呼吸する絶好地。ここは、磐梯朝日国立公園最北の地域でもあり、原生林と動植物の穢れなき別天地である。
 残雪を多くまとい、まぶしく輝いて大鳥池を抱きつつむように立つ以東岳、紅葉を背にして澄みきった空の中に堂々たる姿を見せている、これも以東岳。大鳥池の四季に雄大な山影を落とし、清浄な水をつくり続ける山は、夏登山のピークを除けば静寂そのものであり、昨今のブームをよそに人跡希な、自然豊かな山らしい山である。

クリックで拡大地図

   白い岩と青い水、緑の山
 渓谷を縫って流れ落ちる清流に沿って歩けば
 雪解け水に踊るイワナやヤマメの
 魚影が出迎えてくれるだろう

[参考コース・所要時間]
(JR鶴岡駅−泡滝ダム/バス1時間50分<期間運行>※車の場合、1時間30分)
泡滝ダム(1時間15分→←1時間15分)冷水沢(1時間45分→←1時間15分)大鳥小屋・大鳥池湖畔(2時間→←1時間)オツボ峰(1時間40分)山頂

以東岳の位置図


Copyright (C) 庄内広域行政組合. All Rights Reserved.