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鳥海山



 関東と東北を分かつ境界の燧ヶ岳以北、東北地方の最高峰鳥海山は、遠く秀麗な容姿をして出羽富士と称され、その成り立ちも富士山同様の成層火山である。
 鳥海山はおよそ50万年前に誕生したとされ、その後の度重なる噴火によって現在の形を成した。最高点の新山は享保元年(1716)の大噴火ででき、これに並んで、七高山、外輪山、火口湖などの東鳥海火山帯、月山森などの西鳥海火山帯からなっている。
 近くは昭和49年にも山頂西側で爆発を起こし、2ヶ月にわたって噴煙を上げ、活火山であることを改めて知らしめた。このため円錐形の美しい山容に比して、山頂部は複式火山特有の荒々しく複雑な表情を見せている。
 鳥海山の長い火山活動によって流出した溶岩流は広大な裾野をつくり、西端は日本海に達して、吹浦の十六羅漢岩や秋田県境の三崎公園といった景勝地を生んだ。鳥海山の山域は広い。そして頂きへの道は今も熱い。
鳥海湖
●鳥海湖

初冬の鳥海山(空撮)
●初冬の鳥海山(空撮)


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