滝紀行14ジューシー庄内・特集号Vol.5(H12.3)より
滝紀行
庄内の滝
滝紀行

庄内滝紀行と題して、四季にわたっての滝三昧を楽しんで頂こう。
1990年、緑の文明学会、グリーンルネサンスなどの
自然保護組織が一般公募し、環境庁と林野庁が後援して選定した、日本の滝100選。
庄内地方では朝日村の七ツ滝が選ばれている。
あなたはどの滝をマークするだろうか。

▲Top | 二の滝 | 一の滝 | 和滝 | 玉簾の滝 | 十二滝 | 胴腹の滝 |
| 須賀の滝 | 七ツ滝 | 弁財天滝 | 四の滝 | 滝見行 | 案内図 |



温泉天国、果樹王国、日本の米蔵などなど、山形県が誇る観光資源や特産品の数はすこぶる多い。しかし意外に知られていない”全国第一位”のものがある。
“滝”である。
環境庁の調査では、日本全国の滝の数は約2,500。そのうち山形県では230ほどの滝が確認されているという。一割に近い。二位の新潟県で204だから堂々の一位といっていいだろう。ちなみに落差から見た日本の滝のベストスリーは、富山県の称名が350m、続いて岡山県の神庭140m、そして和歌山県の那智130mであり、世界で、となるとベネズエラのアンヘル(エンジェル)滝で、979mに及ぶ途方もない落差の滝がある。
古来滝は神聖視されて修験者たちの修行の場として選ばれてきた。また滝壺は滝の神や水神の棲み家とされ、近くによく不動や弁天が祀られている。これらも滝の神格化を表わし、その滝に打たれることで身心に霊力を授かるというところからきているのである。
 滝・・・・・・「河床が急勾配をなしていて、川の水が疾走するところを早瀬といい、勾配が垂直に近くなり、川の水が河床を離れて高いところから直接落下するものを瀑布と呼ぶ」と百科辞典はいう。水量や落差の規模が違い、もちろん季節によって景観も折々に異なるであろう。けれどもわたしたちが山を歩き突然出くわす滝や、あえて滝を目指して出合う滝は、どのようであってもその時の感動は等しく大きいのは何故だろう。山深く潜んで沢となって集まり、湧き上がってほとばしる自然そのもののいのちに見えるからだろうか。
庄内の滝にしばらくは見入ってみよう。


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