仁賀保高原と鳥海山
(F8号)
(2001.09.15〜2001.09.23)

 
2001年9月15日(土) 天気:曇り
 

私の所属する絵画教室『イーゼルの会』で、(恒例の)泊まりがけの秋の写生旅行に行った。朝、9時に酒田を出発して、車で1時間半。宿泊地は、秋田県象潟町の「湯の台温泉・鶴泉荘」。ちょうど、自宅から見ると鳥海山の‘裏側’にあたり、南に鳥海山を望む位置にある。

今回の参加者は総勢16名。3つのグループに分かれ、‘奈曽の白滝’‘仁賀保(にかほ)高原’‘(宿泊地の)周辺’でそれぞれ絵を描くこととなった。私は(鳥海山を描きたかったので)仁賀保高原グループに入った。


11:40 下描き(2色目)
12:00 下描き(5色目)
現地に到着し、‘場所を選んで、構図を決めた’…のだが、この日は曇り空。一瞬、雲の切れ目から鳥海山の‘山頂付近’が見えたので、その位置を頼りに構図を決める。湖沼と山、ススキ野の高原の雰囲気は、なかなかいい。おまけに「ひばり荘」というロッジがすぐ傍らにあり、ロケーションとしては、最高ですね。(←さぼって、一休みする時には…。)後で聞いたら、‘奈曽の白滝班’は、画材道具一式を背負っての‘山登り’があったらしい…。

‘おつゆ描き’は(例によって)『クリムソンレーキ』と『ウルトラマリン』。この構図の中心は、もちろん‘山’であるが、時々稜線の一部をわずかに見せる程度で、しかも、陽が差さず何とも暗い…。この日は、(結局)山を描くのは諦めて、第2の主役?のなだらかに拡がる牧草の原とススキを重点的に描くこととなった。同じ位置からは、私と女性3人の計4人であったが、いずれも‘苦戦’のご様子であった。(私も、‘想像で’山を描いたのは初めて!)

午後の部は、1時頃から再開したが、すっきり晴れない(気分の)まま、午後3時終了し、宿泊先に戻る。批評会の後は、温泉。そして宴会…。宴会は、盛り上がり、楽しい一夜を過ごした
ヽ(^。^)丿のであるが、(期待もむなしく)翌朝は、雨の音で目がさめ、なすすべもなく‘自由解散’となってしまった。(¨;)雨の中、名勝・景勝地巡りを敢行したグループもいたが、私は即、帰宅。しかし、また来ようと決意。
13:00〜 色付け開始 15:00 第1日目終了(3時間経過)

2001年9月22日(土) 天気:晴れ
一週間が過ぎて、ふたたびの土曜日。天気も良く、「これは、絶好のお絵かき日和だ!」と、おばあちゃん(私の母親)と女房を誘って、仁賀保高原へと向かった。写真の鳥海山は、その途中の(山形県)遊佐町からの、稲刈りも間近の田園風景である。仁賀保高原は、この鳥海山のちょうど陰に位置している。

仁賀保高原には象潟町から入っていくのであるが、正しくは「仁賀保町」にある。高原への道すがら、日本海と象潟方面の風景(→)。

仁賀保高原は、360度の眺望とともに、湖沼が散在し、美しい景色と共に、高山植物も豊富な一帯である。おばあちゃんと女房は、周辺の散策と共に、「土田牧場」に足を伸ばし、‘特製アイスクリーム’や‘フランクフルト’などが気に入ったようである。

一方私は、(当然、バリバリと?)お絵かき。しかし、山の色がよく見えない。いつもは、‘北’に鳥海山を見て絵を描いているのだが、ここからは‘南’の方向になる。当然、‘日陰’となり、(それはそれで美しいのだが)山が暗くなる。また、この日は、山にかかる‘雲’がなかなかとれずに、いっそう暗い感じの絵となってしまった。

15:00 2日目終了(この日3時間、計6時間経過)

2001年9月23日(日) 天気:快晴
今日は、雲ひとつない‘ピーカン’の晴れ!でも、午前中は(秋分の日でもあり)お墓参り。午後から、再び車を飛ばして連日の秋田通い。(この日は誘ったけれど、誰もついてこなかった。^^;)午後の2時過ぎ、仁賀保高原到着。三度目にして、やっと山頂が見えた。しかし、よく見ると山頂を‘唇’にした不気味な‘魚人間’が…。(笑)
到着してすぐ、(お弁当を食べていたおばさんグループの隣に)イーゼルをセット。すぐ、ペインティングナイフで‘雲’を削り取る。そして、ブルーグレイ+ブルーコンポーゼで、空を描く。ブルーコンポーゼで空を描くのは、久しぶりのような気がする。(‘青い’空は、あまり描かないから…。)でも、雲がないとさびしいので、秋の‘ぽっかり’雲を描き入れて、完成!(と、することにした。)
9月23日 3日目終了 (この日1時間半、計7時間30分で完成!


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