多様な起源をもち、受け継がれてきた日本の祭り。同様に、庄内の祭りもここに生まれたものや他国から移り来たものがある。
 祭りは熱を帯びている。そこに神々があり、偉業をなした人があり、伝説、奇譚に発する祭りがあると思えば、町や村興しと共に産声をあげた若い祭りがある。
 そして、祭りは“色彩”を携えている。風を起こし季節と人を巻き込んでその色に染めあげてゆくのである。
 緑、黒、金、藍、それから紅、白・・・。白はその無垢な清純性をもって古くから尊ばれ、神域とのとり結びを象徴する様々な道具に用いられている。しかしこうした純潔は白に一旦赤が配されるとある種のなまめかしさを醸し出すのである。神に近づき、さらには人間の生と結び合う、いわば人間の願望が現われるのである。────色彩の中の祭りは、ただひとえに日本の人々の心情のあらわれであると言うことができる。



やや祭り余目町
余目町千河原の八幡神社に500年余にわたって伝えられてきた安産と健康を祈願する奇祭。この地区の5、6才から14才までの男児が、腰ミノと冠をつけただけの裸姿にワラジをはき、手にロウソクを持って神社に詣でる。1月中旬の日曜日、厳寒の頃、子供たちは前夜から汲みおかれた冷水を浴びながら歩くのである。

やや祭り●余目町

三崎山国盗り合戦遊佐町
山形県最北の町遊佐町とこれに接する秋田県象潟町が、綱引きで“領土”の奪取をかけて争うという異色の催事。日本海の荒波が迫る県境の三崎山公園。町の力自慢各50名が出陣。県外の援軍も加わる。綱引きで勝利した町の大将が弓をひき、獲得する領土が決まる。そして国土地理院の認定証が交付される、まさに現代の国盗り合戦。

三崎山国盗り合戦●遊佐町

でごぐり百万遍念仏平田町
毎年3月6日、貴船神社春祈祷の恒例行事の念仏である。平田町坂本地区の人々が太目の綱を持ち寄って繋ぎ合わせ、これを念仏を唱えながら床を叩いて廻す。仲間同志で叩き、誇り合うことを、この地区で「でごぐる」という。春を迎えた農村の祈りの姿である。

でごぐり百万遍念仏●平田町
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